初の即興ソロと今年の目標

5日の初ソロでは、小さなグッドマンに沢山のお客様をお迎えして、大変心強く幸せな気持ちで、挑めました。

皆様、有難うございました。

初めてマイミクでもある ほそぴーさんに誘われてグッドマンに行き、何もわからないまま「ネオキュノポリス」に参加したのは、すでに10年以上前となりました。

当時はオーケストラの仕事もやっていて、バリバリのクラシック人間。
何をどうしたいのかも自分でわからず、叩けば音の出る打楽器を、むやみやたらと叩きまくっていました。
でも心が剥がれるみたいな妙な違和感をいつも抱えていて、「私が即興やっていていいのかな?」と、いつも思っていました。
(そんな演奏を聴いてくれていた皆様、ごめんなさい!!)
でも、オーケストラの仕事の時も「私、オケやっていていいのかな?」と思っていました。(オケは、キッパリやめました)
一昨年あたりからやっと、気持ちよくパフォーマンスできることが多くなり、グッドマンの外にも顔を出すようになってきました。

そして昨年夏ごろから、「ソロ」を考えるきっかけが多発的に起きて、今回の初ソロに至りました。

前日(笑)思いついたテーマ、「原点」

何をするかは決めないまま、心に留めておこうと決めたこと

○感謝
○皆の幸せを祈る気持ち→声とシンプルなパーカッションで…
○始まりから終わりまでの、ストーリーのないストーリー性
○ゲスト(ほそぴーさん)とは本気で!!
○自分の今持っているものを、惜しみなく出す→1クラシック的なアプローチ 2キュノポリスから学んだこと

さて実際はどうしたのか、、、
記憶からけっこう抜けてしまっている部分も沢山あるのですが、、、

はじまりは「祈り」を意識したのか、風鈴に手が伸びてチリ~~ン、そしてグロッケンを風鈴で叩くこするなどなど、しつこくやった気がしますが、きっとそんなに長くなかったんだと思います。
それに声をのせたのではなかったかな・・・。
金属系の楽器ばかりで、まとめたように記憶しています。

次に手でトムトムを叩くことから始めて、けっこうタイコ叩いていたような・・・、ホント、ダメだわ、忘れてる。
途中で何故か子供のころよく見かけた「ドブ」が見えてきて、思わず語りだしてしまったのでした。

ドブの話から始まって、赤土の空き地で遊んだこと、大雨の後に出来たおおきな水溜りの中を長靴でジャブジャブやって、靴の中も水溜りになって懺悔。
そんな取り留めのないことを、すらすらと語ってしまいました。
何故かは全くわからない。
お客に来てくれていた相方のやましんと、夫婦漫才でもしようかと考えたりしていたので、自分の中で喋りたい欲望があったのかな~~~~。
予定外で、自分でビックリ。

即興やっていて、初めて(今まで気にしてなかった??)時間が気になり、時計を見たらレコードのジャケットに隠れてよく見えず、ちょっと困った。
集中してるようで、けっこう冷静だったかも、う~ん、、、

間に対バンの柳さん(二胡、ピアノ、ヴォイス、ベース)と竹嶋さん(ベース)のデュオをはさんで、後半へ。

後半の始まりは、確かタンブリン。途中トライアングルも使ったような…?これらの小物、私のオーケストラ時代によく担当した楽器。
なかなか単独で演奏することも無く、時々即興で使ってはきたけれど「ソロ」で脚光を浴びる機会も滅多に無いし、あんな音こんな音、こんなシンプルな楽器が沢山の言葉を持っている。
そんな楽器の素顔を見せたくて、しつこくやりました、シンプルに!!

生音で微妙な音色の違いなど、ソロだからこそじっくり聴いていただけるチャンス、これは狙っていたかもしれません。
でもバリバリ・クラシックだった私ではありえない、タンブリンを見て思わず「満月!!」と叫んでいました。これも我ながら、以外。
う~~ん、いつの間にこうなっていたんだろう?

10分くらいで終了。
そしてゲストの”ほそぴー”こと、細田茂美氏の登場。
「本気で頼む!!」と始まる前に伝えたら、、、

しゃもじでギターを鳴らしながら、喋りだした。子供のときにお父さんの自転車の荷台から、田んぼにまっ逆さまに落ちた話。
うわ~~~、どうやって共演したらいいんだ~~、一番苦手なパターン。
ひたすら合いの手をうつ。なんだか楽器を鳴らしたり、喋ったり。
でもこのままでは自分のエネルギーが出せなくて、自爆してしまう(大袈裟かも知れないが)。
どうやってこの危機から抜け出そう。
話を聞くとついつい真面目に聞いてしまうし、話を聞いているお客さんの邪魔をしたくないと「マジメ」な私はつい静かにしてしまう。
やばい、このままでは終われない。
ほそぴーのアタマ、バチでぶっ叩こうか…一瞬よぎった考えを否定して、場面を変えるチャンスをひたすら待つ。
これって格闘技に似てる。
相手の隙を狙う。

実はちっとも隙を突いたわけではなくて、ほそぴーが本気モードで楽器に向き合う気になっただけなのかもしれない。
でも、とにかく、最後はお互いに本気モードで「音」勝負、という感じでした。

イメージがガンガン湧いてくるというよりもけっこう冷静だったけれど、時間を持て余して苦しむのでは…、という心配は全く無用だった。

そんな感じで、私の記憶には残っています。

初めてのソロ、自分でも楽しみました。
これを続けていくと、やはり壁にぶつかるだろうと想像する。
でも単独だからこそ出来ること、超えねばならないこと、やってみなければわからない。

今年の目標に決定、「ソロライブ」をあと2回やること!!

もう一つの目標、クラシックに立ち返る。
久々に、楽譜のあるソロの「曲」に、再び取り組んでみようと思います。

そして3つめの目標、寺小屋計画。
スタジオ・バミの企画に、仲間同士で学ぶ「寺小屋」スタートさせること。

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