ご報告/寺小屋第一弾終了

寺小屋第一弾、昨日無事に終了いたしました。

講師の渡井さゆりさんは、2月に生まれたばかりのお子さんと大きな鞄を抱えて、スタジオ・バミに来てくださいました。

お客様も、15名集まり賑やかでした。

思いがけず渡井さんの取材もあり、もしかすると寺小屋の様子が少しだけ放映されるかもしれません。

(6月12日(土)午前10:30~11:25 日本テレビ(4ch)関東ローカル「映画flowers公開記念 高まる女性の社会貢献意識(仮題)」に渡井さんが紹介されるので、必見です!!)

今回のテーマは、「社会的養護に関して学ぼう」。

「親と暮らすことができない子どもたちの育み」を渡井さんの体験を通して、お話してくださいました。

親の放任、怠惰、就労、虐待、行方不明、精神疾患、何らかの事情で親と暮らすことが困難な子どもたち。

今の日本で、どのように彼らが育ち大人になっていくのか、また大人になって或いは施設を退所した後に(最高で18歳まで、つまり高校卒業後、または中学卒業後は退所しなければならない)どのような困難があるのか。

渡井さんがご自分の経験を交えて語る姿は、いつもの笑顔の渡井さんとは別の顔でした。

自分の辛い経験と言うものは、思い出すだけでも耐え難いことで、まして人前でそれを冷静に相手にわかるように語るということは大変な努力と忍耐が必要です。

でもその行為は、どんなに研究を重ねて発表される立派な文章よりも、私達に訴えかけ心に響かせる力を持っていると、私は確信しました。

また、人に愛されたり大切にされた経験はとても大事なことだと、再認識しました。

渡井さんが理事長を務める、「社会的養護の当事者参加推進団体 日向ぼっこ」の会報に彼女が寄稿された文章が載っていたのですが、その見出しは『どんな子どもたちも幸せに-「よそ様の子」も大切な社会の子』とありました。

これを読んで思い出したのが、昨年私が地域の子供会の会長を務めた時に、現会長さん(実は無理を押して2回目も引き受けてくれた)が語った一言、「子供会で役員さんやるのって大変だけど、子供達が喜ぶ姿見ると我が子じゃなくても可愛くって、嬉しいから頑張れるんだよね~」

今時の子供会はなかなか存続も厳しいのが現状。親も忙しい、子も忙しい。学校のPTAだってやりたくないのに、子ども会の役員なんて無理、となってしまう。

それでもなんとかやりくりして引き受けるって、やっぱり愛情や思いやりが無いと出来ない気がします。(もちろんいろいろな事情があるので、一言で片付けてはいけませんね)

今回は娘とお友達が小学5年生、それから高校生と大学生(福祉を勉強されている)の姉妹、といった若者も参加してくれました。

若者が自分とは違う生い立ちの人々(特に同世代の)がいて、彼らがどんな思いで生きているのかを知ることは、本当にいいことだと思います。

自分と違う人が沢山いて、彼らも一生懸命生きていて、お互いに違いを理解し助け合っていけるように、その為にはその事実を知り想像力を豊かに、相手の気持ちを思いやる心が必要です。

ネットで知り、渡井さんに会うために参加してくださったお二人は、里親になる決意をされたカップルでした。

そして娘のお友達親子、私の先輩に当たる親子、ご近所の方々、即興仲間、友人ご夫妻、次回の寺小屋で講演してくださる伊東さんご夫妻、とスタジオバミでも、今までに無い多彩な顔ぶれでスタートした寺小屋企画。

渡井さんの真摯なお姿とお話に、寺小屋は「自分が体験したことを語り、他の人々と共有する」、正に「自分ではない”他”を知る」場にしたいと、心に誓いました。

次回の伊東猛士さんのお話も、楽しみです。

それから、今までこのブログは私 バミ だけが掲載していましたが、やはりもう一人の相棒である やましん の見ている世界も同時に掲載したら もっともっと面白いと思ったので、彼にも書いてもらいます。

どちらが書いたかわかるように、署名付きにしますので、よろしくお願いします。

カテゴリーでも、検索できるようにします。

ちなみに今回の寺小屋では、ティータイム用にマドレーヌを作ったのですが、娘のお友達の弟君(2歳だったかな?)は、一口食べる度に「おいちい~~」を連発してくれて、とっても嬉しかったです。

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