【報告】10月のワークショップ「音で遊ぼう!」

ここずっと少人数で行われていたワークショップ「音で遊ぼう」ですが、10月30日は久しぶりに9人も集まりました。

一週間前には、小諸から「音あそびの会」のワークをここバミスタで、オギタカさんが熱く盛り上げてくださったばかり。

その影響をたっぷり受けた、新たな試みが沢山あったワークとなりました。

参加してくれたのは、ここ連続参加してくれている小1のMちゃんとママ。36歳の知的障碍ありながらいろいろなことが出来るKちゃんと、Kちゃんにとって大事な友達の大学生のヘルパーでもあるSくん。時々参加してくれているSax名手のTさんと娘のAちゃん5歳。初参加の若くて可愛いけどしっかりNPO設立して障碍者を支援しているMちゃんと、やましんの昔からの仕事仲間のEさんと、息子さんで下半身に障碍があって車椅子のCくん。今考えてみると、今回もいつもに比べて人数は多いけれど、なかなかユニークな顔合わせでした。

 まずは初めての方々もいたので、自己紹介を兼ねて呼んで欲しい名前を振り付け入りで言ってもらい、一人ずつ真似をしてもうワーク。例えば私が「バミさん」と呼んでもらいたいとき、「バミさん」と言いながら手振り身振りもつけて、隣の人から順番に同じように真似をしてもらいます。けっこう途中で創作が入ったり、パスする人もいたり、グルっと一回りする間に笑いがあったり。これを全員が行うと、終わる頃にはお互いの呼び名が覚えられているというもの。

次にまず最初に楽器の名称と奏法を簡単に紹介してから、太鼓や小さい打楽器、笛などをそれぞれ選んでもらい、「どんな音がするのかな?」と言いながら問いかけに一人ずつ持っている楽器で音を出してもらいました。何回か楽器を取り替えて、音の違いを楽しんでもらいました。次に言葉を利用して、四分音符、八分音符、三連符を体感してもらいました。四分音符は、素直にトントントントン、という拍をとる感じで。八分音符は二文字の言葉。「カキ」とか「ブタ」など参加者に決めてもらって、「カキカキカキカキ」と言いながら太鼓を叩いてみる。三連符は三文字の言葉。「キリン」とか「コブタ」とか。そして二つのグループに分けて、交互にリズムを変えてみたり、同時に2種類のリズムを演奏したり。小さい子達は「難しい~~」と叫びながら奮闘していました。

そしてイメージワーク。マリンバに半分、残りの人は小物打楽器を持って、風の音や雨の音、時には大雨や大風に台風・・・、をイメージして音を出しました。だんだん慣れてくると、マリンバの音や小物で鳴らすシャラシャラした音が本当に雨粒や風の音に聞こえてきます。最後に雨がだんだん止んで静かになるとき、みんなが耳をそばだてて音が消えるのを感じる瞬間は見事に静寂を迎えます。

そうこうしているうちに時間はどんどん経ったので、恒例絵本に音付けワーク。今回は「へびのお医者さんとサルの看護婦さん」なかなか笑えるお話しで、読みながら音を入れるシーンをみんなで検証していきます。お薬を飲み込む音とか、象さんがクシャミをするところは何の楽器でどんな音を出すか、などなど。決まったらところで、いよいよ始まります。これは、みんなお話に引き込まれながらも、自分の担当する音のところを気をつけながら集中して参加してくれます。

今回はこの後にすぐにお絵かきタイムとしました。オギタカさんはゆったりとアタマを空っぽにして、音に耳を傾ける瞑想タイムを取ってから、お絵かきに入っていました。がしかし、初めての試み、時間が足らずに速攻お絵かきタイムに続き、やましんの超即興的紙芝居となりました。

この時に驚いたのが、いつも自分のペースで進めていくKちゃん、思うように行かないと途中で部屋を出たり、帰ってしまうこともしばしばだったのですが、今回は仕切る場面もあったものの、いつもとは違って私のペースで進めていくことにあまり突っかからず、みんなとやらない時も【俺、見てるから」と言って待っていてくれたり、いつもなら「トモコは演奏するな!!」と阻止されてしまうこともよくあるのですが、私が演奏することも邪魔せず、即興紙芝居では絵は描かなかったけれど、マリンバを弾き始めてビックリしました。なんだか楽しかったみたい。Kちゃんの心がみんなとともにワークすることで、花開くようにひろがったような嬉しい瞬間でした。

まだまだ可能性が沢山ある音楽ワーク。オギタカさんから教えていただいたことも沢山取り入れて、これからも発展させていきたいと思います。

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