予感

信じられなくなってしまって

わからなくなってしまって

見えなくなってしまって

何に向かっているのか

自分は誰なのか

心の中に靄がかかったような

頭の中で黒い雲が垂れ込めているような

グルグルまわっている

中心が空っぽの

苦しい時間

そろそろ終了のよう

記憶に残る、とても美しい朝の光景

学生の頃、軽井沢の古い合宿所で、記録的な台風で屋根も扉も吹っ飛んだ晩の翌朝

そして10年前、父が亡くなった元旦の朝

そんな朝の冴えわたる空のように

何かが消えた後には

信じられる

どこからともなく湧いてくる

喜び

感謝

新しい年に、飛び立てるかもしれない

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