「バミ祭り」を終えて~其の一 

9月19日の「バミ祭り」、無事終了しました。

ご報告とまとめをしようと思うのですが、なんだかあまりアタマが働きません。

実感として一言で言うならば、「自分を信じる」という意味での「自信」を初めて掴めた気がします。

以前の投稿にも載せましたが、この約20年の集大成であることはもちろんですが、実は大変低迷したこの一年の結果でもある、コンサートとなりました。

あまりにも低迷してしまって、カウンセリングに通った約11ヶ月。音楽だけではなく、自分を今一度検証する作業をすることで、見えてきたことが沢山あり、結果として音楽にも反映されました。

おかげさまで、「バミ祭り」の2日後に行ったカウンセリングは今回で卒業。

「また困った時には、何時でもどうぞ。」と、カウンセラーさんににこやかに見送っていただきました。

何でそうなったのか?・・・、簡単に言ってしまえば、必死に登ってきた山の頂上に着いたと思ったら、向こう側は何も無かった・・・、のような感覚に陥って、方向性を見失ってしまったのが約一年前。

言葉にするのは難しいですが、そんなところです。

この冬は音楽で落っこちて、生活面も落っこちて、けっこう参っていました。

春になって、なんだか落ち着いてきたと同時に、いろいろなことが外側から起こり始めました。

いろいろなライブのお誘い、ダンス・クラシックでの3回公演など、「とにかく前向きにやってみよう。」と取り組むと、必ず何かしら次に進む道が見えてくる。どの本番を思い出しても無駄なことは一つも無かったと断言できます。

音楽とじっくり取り組むと、それだけで精一杯になって、家族とのことがうまく行かなくなったり、私は決して器用な性格ではないので、ついつい一つのことでアタマが一杯になってしまう。

それでも今回は、娘も春から中学に進み、やはり家族のことも手を抜いてはいけないと、両立を目指しました。

私の場合は両立と言うより、いかにそれぞれを手を抜いても自分で「OK」と言えるか、が問題なんです。

子供のときから「ちゃんとやらなくてはいけない」という思いにがんじがらめになる癖があって、そのことを意識したのも今回のカウンセリングでした。いつも「努力が足らないから、うまく行かない。」という思いを持ち続けてきた。

でもね、そうなると終わりが無くって・・・。しんどい。自分が自分を許していないから、地獄が続いちゃう。

だから今回のコンセプトの一つは、「完璧さを求めるのでなく、楽しい会にすること、自分も楽しむこと」

はい、完璧では全くありませんでした(笑)

いいんです。楽しみました!!

カウンセラーの方に最後にお話ししたのですが・・・、心の有り様と、音楽は、やっぱり繋がっていました。

私は小さい時から「相手の気持ちを考えなさい。」とずっと言われ続けて、周りに合わせることはとても得意でした。でも、自分の気持ちには無頓着で、自分の本音が自分でわかっていない、凄く変わった人だったと思います。

でももちろん、本音はいつだってあるんです。ただ、気がつかない。

音楽においても、いつも一人で練習している時はうまく行っても、周りに人がいたり合わせたりすると、なんだかうまく行かなくなっちゃう。合わせ過ぎちゃって、自分が無くなっちゃう。

普通、音楽を演奏するということは、自分を出しまくることから始まるはずだろうに、私は今までよく音楽の世界で生きてこれたな~、と思うのです。

だから、何か本番がある度に、死にそうな気分になっていた。

そんなふうにはとても見えなかった?、、、ですよね。

まあ、家族は目撃してるどころか、迷惑を被りまくっているのですが・・・。

書いても書いても書ききれませんが、この一年そんな心の問題も含めて見直してきたわけです。

そうしたら、「自分をOKと感じる。受け容れる。」ことが少し出来るようになったと同時に、音楽も「自分を無くさない」でいられるようになった気がします。

もちろんこの一年のカウンセリングの効果だけではないんです。

やはり「キュノポリス」という即興グループで15年近くやってきたことは、正に自分を保たないと出来ない行為だったんです。即興を始めたばかりの頃は、周りにひたすら合せていたんです。

そうしたら、メンバーの皆さんから「合せるな。」「やりたくないことは、やるな。」「一晩音を一つも出さなくてもいい。」などと、無茶苦茶なことを言われ続け、試行錯誤しているうちに、なんとなくちょっとずつ自分の音が出せるようになってきました。

そして、それと同時に、いつも緊張と不安で一杯だったクラシックの演奏が、楽しくなってきたんです。

もう一つ大事なことがあって、両親が亡くなった後の約7年間、私にとっても家族にとっても厳しい時間だったのですが、このギリギリの状況下で、月に一度有るか無いかの「アンサンブル・マレット」の本番。今まで、いつも緊張していたのに、この時はもう、練習も殆んど出来ない毎日で不安になってもおかしくないのに、演奏することが楽しくて嬉しくて、舞い上がりそうな気分だったのです。よく、本番にあんな状態の私を起用してくれたな~、とバンマスの那須さんに感謝の気持ちで一杯です。そして、共演してくれたメンバーにも!!

キュノポリスもまた、一時は隔月だったと思いますが、やはり活動を続けさせてくれたグループで、日ごろのモヤモヤしたものを燃焼するように、演奏していたのかもしれません。

そんな二つのグループが、私を演奏する場を与えてくれたからこそ、今の私がいるのだと思います。

だから今回の「バミ祭り」では、とにかくこの二つのグループは必須でした。

なんだかずいぶんと重い内容になってしまいましたが、ここまで読んでいただき有難うございました。

続きは、もっと軽くします。

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