「バミ祭り」を終えて~其の二

今回のコンセプトは、「今私が出来ることを全て集めて」「今月一杯で閉鎖してしまう門仲天井ホールでコンサートをする」「完璧さを求めるのでなく、楽しい会にすること、自分も楽しむこと」と、何回かお伝えしてきました。

このようなコンサートを催すことに決めたのは、演劇のフェスティバル「SENTIVAL!」で、香取さんを通して演出家であり劇団「第七劇場」を主宰される鳴海公平さんにお声をかけていただき、「ダンス×クラシック」と題して3回コンサートを開かせていただいたことがきっかけでした。

(詳細はこちら  http://sentival.blog43.fc2.com/blog-entry-138.html )

久々にピアノと組んでクラシックのよく知られた作品を演奏したのですが、ピアノの香取さんは声楽の伴奏を沢山されていて、今回も最後に演奏した「からたちの花」を、ご一緒することで沢山教えていただきました。香取さんとの出会いは活躍されているアルト歌手でなんだか気の合う小川明子さんの指導する合唱団でした。ピアノとマリンバでいつか一緒に演奏してみたいと話していたのが、「ダンス×クラシック」で初めて実現しました。楽器の響きのこと、伴奏と言う行為についてなど、いろいろお話しして意気投合。回を重ねる毎に、まるで分身のように私の演奏したい方向に音楽の流れを誘導し合わせてくださる。合わせるだけでなく、彼女自身の主張も見え隠れする。一緒に演奏するのが、本当に楽しいひと時となりました。

そしてこの「ダンス×クラシック」ではその名のとおり、ダンスとの共演も特出していました。3回あった公演で、プログラムは一緒だけれど、ダンサー、部屋、時間帯など、毎回何かしら変化が有りました。

阿竹花子さんが1回目と3回目、永井美里さんと木野彩子さんが二回目に、それぞれ即興で踊っていただいたのですが、皆さんそれぞれに個性的で本当に素晴らしかったです。

そんな中、「バミ祭り」で共演していただいた木野さんは、最初お会いした瞬間はわからなかったのですが、彼女の伸びやかな手足を見ているうちに、「あれ、わたし、この女性を見たことがある。」と気がつきました。

即興仲間のコントラバス奏者岡本希輔さんからお誘いいただいた、「TIO東京インプロヴァイザーズオーケストラ」の公演で踊っていた女性。彼女の手足と表情がとっても印象に残っていて、覚えていたのでした。

だから、即興グループでもクラシックでも、心から自由に踊れる木野さんに是非「バミ祭り」で踊っていただこうと思った次第です。

「ダンス×クラシック」の3回目の公演が終わる頃、9月末で閉鎖してしまう「門仲天井ホール」を即興仲間のピアニスト、しばてつさんが”リサイタルするために押さえました”、という告知をされたのを見て、突然思い立ちました。

そうだ、「私も門天ホールで何かやろう!!」

すぐにホールに連絡して、わずかに残っている空き日を教えていただき、まずは香取さんとマリンバの那須さんに予定を確認して、9/19を予約しました。

思い立って、あっという間。こんなことしたの、初めて。

まだ何やるかもハッキリ決まっていないし、そんなに時間があるわけでもなく、まだ暫く忙しい日々が続くのもわかっていたけど、「えい、やってしまえ!!」と、まあ勢いでスタートしました。

またダラダラと思うままに書いてしまいましたが、最後まで読んでいただき、有難うございました。

一応、ご報告、まだ続きます。

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