5月7日は、マリンバの一番最初の恩師である、鈴木先生の教室の発表会でした。
昨年、久しぶりに出演させていただいて、今年もマリンバのソロを無理矢理勉強するために、出演させていただくことにしました。
毎年、一生懸命な可愛いお弟子さんたちや、熟年のお弟子さんたちの後に、音楽の道に進んだ昔の生徒さんがゲストとして演奏します。
その中で、私は一番年上だそうで、いつも最後。
ソリストとして活躍されたり、海外で活躍中の皆さんのステキな演奏の後に、私が最後というのは申し訳ないな~と思いつつ、先生の、「みんな、智子ちゃんの背中を見て、育ってきたのよね~。」というお言葉に照れまくり。
今年は準備が足らなかったので、暗譜に不安があったり、直前に音域を1オクターブ下げたり・・・、まあ理由になりませんが、いざ弾こうとしてとてつもなく緊張。
曲はバッハの無伴奏バイオリンソナタ1番から、シチリアーノとプレスト。
自分らしく自由に弾くのならいっそ、即興にしてしまおうか?・・・、とも考えたけれど勉強するためにわざわざバッハを選んで、この発表会を元にして、近い将来きちんと演奏したいと心に誓っていたので、ここで止めてしまったら逃げてしまうことになる。
ここは初心を貫くしかないか、とバッハを決行。
結果、もともと緊張しやすい性格で覚悟はしていたのですが、身体が硬くなってしまいミスタッチは多いし途中でマレット(バチ)が手から落ちかけるし、踏んだり蹴ったりな演奏。
ただ心の中で音楽は鳴り続けていたので、何があっても止まらず最後まで続いたことくらいが、まあよかった点でしょうか・・・。
とても人様に聴いていただくには恥ずかしすぎる結果となってしまいました。
でも、これが「私」なんだな、と思い知らされました。
自分の本当の姿を人様の前に曝け出し、逃げも隠れも出来なくて、言い逃れも出来ず、イヤでも「ありのままの自分」を受け入れるしかない。
またここで、ドンガラガッシャンと崩れた「自分」。
ハテさて、私はいったい何者なんじゃ?
何をしたらいいんじゃ?
何が得意で、何が好きなんじゃ?
今年最初で最後になりそうなイチゴジャムを仕込みながら、自問したのでした。
続く