6月27日(水)は、「ダンス×クラシック」の三回目、最終日です。
5月21日、6月6日と、同じプログラムでありながら、ダンスの共演者が変わったり、昼夜と時間帯が変わったり、順番や構成が違ったり・・・、本当にバリエーション豊かで飽きることなく演奏することが出来ました。
今回は第一回目にご一緒したダンサーの阿竹花子さんが再び共演します。
大きな違いは、同じ巣鴨教会ではあるのですが、今までは2階の祭壇のある場所だったのですが、今回は1階で、ピアノも今まではアップライトだったのが、グランドピアノ。オルガンは一台だけ。そして部屋の構造が違うので、スペースの使い方も変わってきます。
ダンスは即興なので、変化の影響を受けてどのように変わるのでしょう?
まったく新たなものになるかもしれません。
今回演奏する曲は、マリンバでよく演奏されるクラシックの名曲が殆んど。
私自身、桐朋学園の音楽高校時代に勉強した曲ばかり。
マリンバのオリジナル曲は「ガナイア」一曲のみ。この曲だけ、今回のために新たにレパートリーとなりました。
今回久しぶりにじっくり取り組んでみて、改めてバイオリンやピアノ、オーケストラ等で有名な曲をマリンバで弾く難しさ、そして面白さを堪能しました。
高校生の頃の初々しさ(??)はありませんが、オーケストラで仕事をしてきた経験や様々な音楽に関わってきたことで、曲へのイメージはとても鮮明で、それを表現するための楽器を扱う技術は衰えているかと思えば全くそんなことは無くて、なかなか快適であることに気がつきました。
私は若い頃から一生懸命になると”力”が入ってしまう悩みを、ずーっと抱えていました。
でも今、カラダの使い方も心のありようもずっと整理され楽に演奏できるようになったことは、若さの力で無理矢演奏していた時よりもずっと楽しいのです。
歳を重ねても、進化できるんだな~~、なんてなんだか嬉しくってニヤニヤしちゃいます。
そして、まだ改善したいことも沢山有って、取り組んでいくことがある喜びも感じます。
経験してきたことも活かしたくて、そしてそれを喜んで受けてくれるピアニスト 香取さんの存在のおかげで、面白い試みもしてみました。
所属しているマリンバアンサンブル「アンサンブル・マレット」では、普段ベースパート、あるいは伴走パートを担当することが多いのですが、これを活かして「アヴェ・マリア」や「剣の舞」ではピアノやオルガンとメロディーと伴奏をスイッチします。
バッハのコラールは、歌曲の伴奏を得意とし、ご自身も合唱で歌っている香取さんからいろいろ教えていただきました。歌詞のある、ストーリーのある音楽を楽器で演奏する・・・、いろいろ考えながら、最後は考えず「音」に帰結するようなかたちで演奏します。
即興演奏を始めてはや14年近く・・・これも取り入れちゃえとばかりにバラフォンの即興。
一昨年、昨年と続けてコンサートとCD作成で取り組んだアフリカの音楽のイメージも知らず知らず混ざっています。
そして「ガナイア」はまさにアフリカの音楽を意識して演奏しています。
バルトークの「ルーマニア民俗舞曲」は高校生の頃から大好きで、こだわりたっぷり。でも難しくて、今回のコンサートでちょっとずつ理想に近づいてきました。
今回初めてタッグを組んだ香取さん。私の弾きたいように、香取さんのピアノはどんどん変容し、お互いに回を重ねるごとに呼吸も合わさってきました。
この感覚、好きです。楽しくってワクワクします。
ほっといても、練習したくなっちゃいます。
う~~ん、楽しい!!
こんな機会をいただけたことに、心から感謝しています。
あ、もう一つ、オルガンとマリンバの共演も滅多に出来ないこと。音の重なり具合響き具合、他では体感できません。
この喜びを、お客様にも味わっていただきたいです。
お時間あったら、是非お越しください!!
詳細はこちら
http://sentival.blog43.fc2.com/blog-entry-138.html
ダンス×クラシック!
100年以上続く現役の教会で、
クラシック音楽の演奏と、
即興ダンスのコラボレーション。
気軽に、気楽に、
ダンスとクラシックを。
演奏:香取あさ(ピアノ/オルガン)・方波見智子(マリンバ)
ダンス:阿竹花子(5/21・6/27)、永井美里+木野彩子(6/6)
▋演奏家より
ピ アノの香取あさ、パーカッションの方波見智子、共演は多かったがユニットを組むのは初めて。その二人が演劇祭で演奏。会場は教会。共演はダンサーという初 めて尽くしのコンサートです。ピアノという馴染みのある打鍵楽器とアフリカが源流のマリンバという鍵盤打楽器、ふたつの楽器の魅力をとおして、音楽を楽し んでいただきます。
▋プログラム
1. 熊蜂の飛行(オペラ”サルタン皇帝”より)
/リムスキー=コルサコフ作曲
2. アヴェ・マリア/グノー作曲
3. コラール「われを知り給え、わが守り手よ」
コラール「いつの日かわれ去り逝くとき」
(マタイ受難曲Matth?us-Passion BWV244より)
バッハ作曲
4. 道化師のギャロップ 作品26-2 Op.26-2
(組曲道化師より)/カバレフスキー作曲
5. 白鳥(組曲 動物の謝肉祭より)
/サン=サーンス作曲
6. バラフォンによる即興演奏
7. ガナイア/シュミット作曲
8. ルーマニア民俗舞曲 Sz.56
/バルトーク作曲
1. 棒踊り
2. 飾り帯の踊り
3. 踏み踊り
4. 角笛の踊り
5. ルーマニア風ポルカ
6. 速い踊りM?nun?el,
9. チャールダーシュ/モンティ作曲
10. ハンガリー舞曲 第5番
/ブラームス作曲
11. 剣の舞(バレエ「ガイーヌ」より)
/ハチャトゥリアン作曲
※曲目または順序は変更される場合がございます。
▋会場:巣鴨教会
▋開演時間
2012年
5月21日(月)19:30 / 終了
6月6日(水)14:00 / 終了
6月27日(水)19:30 / 予約受付中
▋料金
前売・当日ともに 2,000円