先程の近況の続きになりますが…。この一週間に行ったコンサート、ライブについてちょこっとご紹介します。
2/16紀尾井ホールであった、塚越慎子さんのマリンバリサイタル。
マリンバ奏者として初めて出光賞を受賞するなど大活躍の慎子さん。最初にお会いした時はまだ小学生でした。会えばあの頃の可愛らしいままの彼女が、リサイタルではまだまだピアノや弦楽器と比べて発展途上中のマリンバを、自らの音楽を表現する楽器として、様々な曲をプログラムにまとめて演奏してくれました。なんだかとっても嬉しかった。そして私も自分に出来るマリンバの演奏を、これからも探求したいと思いました。
2/20渋谷公園通りクラシックスであった、amanojaco Live 。
お友達のAke Kubotaさんの繊細で柔軟なピアノが大好きで、家族で聴きに行きました。このグループはあと、Andy Bevanさん (Sax & Flute)、増根哲也さん(Bass)、岡部洋一 さん(Percussion)の4人です。この4人のバランス、音量だったり音色だったり絡み合い加減だったり、上手く言葉に出来ないけれど絶妙なのです。今回初めて聴いたAndyさんのSaxとFluteの音色が凄く好きな響きで、Akeさんの繊細なピアノの響きと合うんだな~。増根さんのBassはAkeさんと20年のお付き合いということで、支えていたかと思えばソロでは熱く語る感じ。Percの岡部さん、繊細な時は引き立てるごとくおさえ、わ~っと波のようにエネルギーがあふれ出すと思いっきり持ち上げる。トーキングドラムとジャンベだったかな、ソロお見事でした。
風景が浮かんでくるような、そんな音の世界でした。
2/23昼間、大宮であった海老沼小学校の合唱クラブのコンサート。私のマリンバと共演していただいているピアノの香取あささんが、伴奏者をされていて行ってきました。あささんの後輩にKさんが指導をしていて、彼女とも昨年夏にチャリティーコンサートでご一緒しました。Kさんは小学校の教員をしながら、子供達への愛情と音楽への情熱で指導されて、普通の公立の小学校の子供達を全国レベルのコンクールで賞を獲るまでにすることは大変なことだと思います。
大ホールで行われたコンサートから、子供達が心から歌うことを楽しみ、子供達の意思を尊重してもらって、ぶつかったり悩んだりしながらも一年かけて成長してきた様子が、ずっしりと伝わってきてちょっと感動しちゃいました。よく先生に型にはめられるようなカタチで指導を受けて上手になるケースも多いと思うのですが、子供の意思を尊重しながら励まし支えていくことで、本当の意味で子供達は成長するのだと実感しました。自分の指導でも、子育てでも、このように出来たらいいな~。
2/23夜、立川あちゃ であった「波紋音とペルシャ打楽器の世界」。
2/2のライブで初めて出会って、私はその繊細な太鼓の音色に痺れちゃった、蔡怜雄さん(トンバク、ダフ)。なんと大好きな永田砂知子さん(波紋音)との即興ライブと聞けば、行くしかない!!というわけで、昼間の合唱のコンサートに続いて、立川まで行っちゃいました。お店がまた、想いがけずいい雰囲気で・・・、カレーがまた美味しい!!久しぶりの波紋音の繊細な響きと蔡さんの繊細な太鼓。聞こえているのかいないのか、ギリギリのところに存在する、美しい音。まあなんと自由でいて、流動的でありながら、存在感。後半からゲストで演奏された久田祐三さん(フレームドラム他)がまた、同じように繊細な音色。そして時に力強く、リズムが繰り返されたり、勝手に弾けていったり、響きだけの世界だったり。途中で自分の中に音が湧いてきて、voiceで加わりたい衝動に駆られました。後で永田さんにそのことを伝えたら、「入っちゃっていいのよ~。」って・・・。うん、この次は歌っちゃおう。
帰りに耳がとっても繊細になっていて、電車のガタンゴトンという音が音楽に聞こえてきて、ずっと繰り返されるガタンゴトンというリズムと、ゴ~ッというノイズ、そして倍音。だんだん遅くなったり速くなったり、それによって音程も変わったり。
結局、私は繊細さと力強さ、うねりや平坦さ、リズムのあるもの混ざっているもの、美しい響きと時々そうではない響き・・・。そんなことを感じられる音楽が好きだし、自分もそのような音楽を目指しているのだと、はっきり分かりました。
今月は個人的になんだか落ち込んだら滅入ったりしているのですが、こうして素敵な皆さんの素晴らしい音楽を生で聴かせていただいて、とっても元気になった気がします。もちろん音楽其の物からでもあるけれど、演奏している人々の音楽への思いというのかな?向き合い方というのかな?、それを身近に感じることがとっても嬉しい。
ついでに2/10 江古田のフライングティーポットであった、おちょこさんとのライブ。これも初めてなのに旧知の仲のように、言語が一緒みたいな、何をどうやっても二人で音楽になる感じを体感しました。
こんな嬉しいことはなかなかありません。
音楽をやっていて、表現出来る事が本当に幸せだな~と感謝の気持ちで一杯です。
演奏者の皆さんも、ご一緒に演奏を聴いた皆さんも、素敵な時間を有難う!!